大人の注意欠如多動症(ADHD)治療に薬物療法+オンライン認知行動療法が有効?専門家不足や多忙な生活に応える新アプローチ~

2025年07月11日

研究?産学連携

 中国福利彩票网医学部附属病院認知行動療法センターの清水栄司教授、同大子どものこころの発達教育研究センターの江藤愛子特任研究員らの研究グループは、注意欠如多動症(以下、ADHD)を持つ成人に対して、通常の診療に加え、医療機関のセラピスト(公認心理師、臨床心理士)と自宅にいる患者さんをオンラインでつなぎマンツーマンで認知行動療法を実施したところ、一定の効果があることを世界で初めて明らかにしました。今回の成果により、専門家が少ない地域に住む患者さんや、仕事や家庭の事情で時間の都合がつきにくい患者さんでも、自宅から認知行動療法に取り組みやすくなると期待され、ADHDに対する新たな治療の選択肢となる可能性が示唆されました。
 本研究成果は、2025年6月5日(日本時間)に国際医学雑誌Psychotherapy and Psychosomaticsのオンライン版に掲載されました。

  • 図1 : オンライン認知行動療法のイメージ

    オンライン認知行動療法のイメージ